カシオペア座に新星 V1405 Cas 第1報
三重県亀山市の中村祐二(なかむらゆうじ)さんによってカシオペヤ座の中に明るい新星が発見さました。
中村さんは3月18日の夕方に焦点距離135mmのレンズとCCDカメラを用いて撮影した画像から、カシオペヤ座の中に9.6等の新天体を発見しました。
赤経: 23時 24分 47.74秒
赤緯: +61度 11分 14.8秒 (2000.0年分点)
19日の明け方、岡山の3.8mせいめい望遠鏡でスペクトルが撮られ水素のバルマー系列や青方変位が観測され、極大光度になる前の新星と確認されました。
この星の位置にはもともと15等星の白色矮星とロッシュローブを満たした青い星があり、周期0.376938dで変光する激変星として観測されていました。その星が新星爆発を起こしました。まだ、明るくなる可能性があります。距離は5500光年だから、比較的ご近所です。
一晩中見えていますが、ちょっと高度が低いです。初日の出の場所あたりがいいかもしれません。明け方になると高さが上がってきます。7等以上でしたら固定でらくらく写るはずです。10等くらい増光して期待としては5等以上に明るくなってほしいのですが、・・・。
3月末に書いたカシオペア座の新星です。
ゆっくり増光するNB(緩新星)という型に分類されるようで増光しています。昨夜は北海道あたりの天気がよかったようで観測されました。5等台に入ってCCDが飽和の一歩手前だったとのことです。
小田星メンバーのカメラでも、十分にとらえられそうです。カシオペア座のβからケフェウスの方に2度ほど行った辺りです。
増光前の星が15等でわかっていますので、もう少し明るくなるかもしれません。1925年には、同じような緩新星が1.2等まで明るくなった記録があります。
撮影は、jpg形式でもいいのですが、できたらROWで撮影すると、あとでB G Rの三色の画像に分解できて便利です。また、ステライメージでも測光できます。夜半過ぎの北東の空です。
k_kubotera
普段は見えない中心の白色矮星の表面では熱核暴走を起こして輝いていると思います。それを伴星が食しているかもしれません。爆発前の降着円盤の食の周期は4時間半だったので、インターバル撮影していると、食が確認できるかもしれません。
ただ周囲に吹き飛んでいるガスが輝いていると、その光に隠されて白色矮星の食は受からないかもしれないです。その場合は、吹き飛んでいるガス(たぶん水素)の光をカットするフィルタをつけないと白色矮星は見えません。そのフィルタをいただいてあるのですが、31.7mm径なので普通のカメラでは使えません。聞くところによるとバカ高い値段なんだそうです。
星図ありがとうございます。でも天の川のなかのためか星がごちゃっとしていて判別が・・・
皆さんはどうやって探しているのでしょう?
何か星図と写真を重ね合わせる方法みたいなのがあるのですかね?
nakanekk
星の同定は、慣れないとむずかしいですよね。まして銀河の中とか、まわりに目印になる星や星の並びがないと、ややこしいです。変光星など観測する人の楽しみかもしれませんが・・・。
最近は、Aladin LiteやAAVSOのVariable Star Plotter(VSP)など位置や変光星名を入れるだけで同定や星図ができてしまうものもありますから便利です。
磯崎町の画像を上が北になるように切り出しました。星座を入れAAVSOのチャートと比較できるようにしました。5.3等くらいでしっかり写っています。
nakanekさんのレンズの画角だとAAVSOの15度チャート(900arcmin)が比較しやすいとわかりました。オリジナルの画像は解像度が高いでしょうから、もっとはっきりしているでしょうし、ステライメージなどで測光できるはずです。
星図&画像加工ありがとうございます。
バッチリ写ってますね。
やっぱ慣れですかね。多分今の実力ではここれって言われないと分からないです。
精進します
nakanek
昨夜も北海道(名寄)は晴れたようで、5.098という数字が上がっていました。4等台に入る勢いです。
我が家の望遠鏡では撮影しても、新星が飽和してしまいます。なにか工夫しないといけないです。目で見るとか少し望遠のデジカメで撮影するのが良さそうです。
だいぶ暗くなってきましたから、この画角の画像だと、同定がむずかしいです。とはいうものの8等星台なので、CCDで観測する人は、1000mm以上の焦点距離の人が多いので、明るすぎて観測しづらい範囲です。CMOSやCCDの大きさにもよりますが、500mmくらいの焦点距離での観測がよさそうです。私のところはレデューサーをつけて776mmしかも、受光素子が小さいので、ぎりぎり観測できる範囲です。もう少し暗いといいのですが・・・。
でも、一応同定してみました。
同定のため、上をほぼ北にしました。拡大した画像の左上の星が、
V1405 Casです。右下の星が9.002等ですから、実視等級は8等台と思います。
さすがにアップされた画像を拡大すると、ドットが見えてくるので詳しい測光は出来ませんでした。原画なら可能と思います。200~300mmの望遠だったら、楽々です。
同定には、AAVSOのVSP(Variable Star Plotter) と パンスターなどの画像を集約したAladinを使いました。どちらも、正確な位置測定や測光に便利ですから、そのうち紹介します。とりあえず、カシオペヤ座新星の星図の出し方をはりつけておきます。
※Photometryの綴りが違ったぁ!
※V1405 Casの観測がvsoljに報告が少ないです。北海道の名寄から時々上がってきます。梅雨明けのニュースが各地から聞こえてきますし、カシオペヤ座も観測しやすい位置に上がりますから、これからかなぁ。
ようやく梅雨が明けました。抜けるような青空、明日は梅干し干しです。梅雨明け十日の安定した天気を期待して、カシオペヤ座新星 (CASV1405)に望遠鏡を向けました。
測光用の濃い緑のVフィルターをつけているのですが、斜鏡金具の回折が出ています。原画のFIT形式の画像では、長くはっきりと回折像が出ています。かなりピントをずらせても回折像は消えません。近くの9.002等(AAVSO)を使って強引に測光ができるかもしれません。
画像内の等級は、aladinから調べた HD, BD V等級です。画像から見る限り。V等級で7等台のように見えます。
今、ピントをずらせて30秒露出で連続測光中です。30秒露出でも、回折像が出て気になります。この光学系では、9等より明るい星の測光は、無理があります。明日どんな結果が出るか楽しみです。
18日0時過ぎから薄明が始まるまで3時間半ほど連続測光しました。270枚ほどの画像から測光できました。7等台後半から8等台のところを変動しているようです。まだ明るいので、D160mm F4.8では明るすぎます。測光に支障ないような何らかの工夫をするか、光学系をかえるようです。
下が測光画面です。こんなにピントをずらせても、新星や比較星に回折が出ています。普段こんなにピントをずらせて測光しないので、ピントをずらしすぎることでの測光への影響が気になります。
はじめピントをずらせたり斜鏡の回折などで、測光ソフトの星の検出数が少なくなってグラフになりませんでした。パラメータを変えて、ようやくすべての画像から比較星、変光星などを検出させました。やはり無理があります。

※縦軸1目盛り0.01等、小数第3位は四捨五入して目盛りを入れました。
40分ほどの周期で0.04等ほどの変動と、薄明が近づいた27時台後半に0.1等ほどの減光があるように見えます。食による減光でしょうか。
チャンスがあれば光学系を変えて、測光し直してみます。今回の結果は、VSOLJへの報告は、保留にします。
『梅雨明け十日』なのか、よく晴れています。でも、測光を始めてみると、画面に千切れた薄い雲が通過することがあり、何枚かの画像は測光からはずしました。
昨日とかえて、f300mm F4.5の望遠レンズに冷却CCDで撮影と測光をしました。
このくらいの焦点距離が、8等星くらいにはちょうどいいみたいです。また、今日のV1405 Casは、昨日より少し明るいようです。もしかしたら7等台かも。あとで、測光値から光度に変換して報告します。
昨日よりはっきりした変動が見られます。周期30分ほどで0.1等程度の変化をしています。食らしいものは見当たりません。
縦軸を縮めるともう少しわかりやすいかな。
周期30分、変動幅 0.1等くらいって、・・・降着円盤の歳差運動? 白色矮星の自転?・・・・
ばっちりですね。ピンクの円の中央が、Cas V1405です。同じ円内の右下(南西、スカイの部分)の星が、9.002等です。ここまではっきりしていると、ステライメージでの測光も楽々ですね。焦点距離どのくらいで何秒くらいの露出ですか。
追伸:
いつもモノクロでしか見ていないので、この画像見て、『ああっ、ずいぶん赤くなっているんだなぁ』と思いました。
『百聞は一見に如かず』じゃないですが『百データ、一見に如かず』です。普段、B等級(青)がいくつで、Rc等級(赤)がいくつだなんて数字でばかり見せられて色をどうこう思っていましたが、カラー画像を1つ見れば、簡単に判断できますね。
今回の私の測光のグラフですが、どうもおかしいです。0.1等弱の脈動のような変化。冷却CCDの温度調整の影響ではないかと思い始めました。画面の中でも明るい星に目立って出る現象のようで、今まで、0.1等以下の変化を観測することが少なかったですから気にとまりませんでした。また、そういう場面があっても、変光星になるべく明るさの近い比較星を使っていたので、お互いの変動を打ち消し合って顕著にグラフに出てこなかったのかもしれません。
真夏ですから、冷却をしてもせいぜい0度、さらに明るい星の観測、比較星との大きな光度差など、いろいろな要因が重なったようにも思います。過去のデータが残っているので、調べ直してみようと思っています。
AF-S NIKKOR85mmf1.8のレンズで開放10s
ISOは1600。
載せた画像はステライメージを用いRAW現像で読み込み拡大した画像
パープルフリンジが盛大に出ていますが測光への影響は?
nakanek
『パープルフリンジ』という言葉を初めて聞き調べながらの感想です。デジカメなどで画像処理アルゴリズムなどの結果から星の周囲に現れる現象と解釈しました。(Wikipediaなどから)
詳しくはわかりませんが、ステライメージの測光では、自動で、星の重心とまわりのスカイの範囲を見つけて測光してくれるので気にする必要はないと思います。ステライメージは、よくできています。vsoljへの報告の中にもステライメージで測光している人がいます。
気になる場合は、測光の設定を自動から半自動にかえて、測光する星やスカイの円の内径や外径を設定して、問題になる部分を除外する方法ができると思います。比較星(標準星)や変光星のすぐ隣に星があったりした場合にも使うようです。
変光星の世界では測光する範囲をアパチャサイズとかいって、どの範囲を測光するのか、かなり大切な部分のようです。冷却CCDなどでは、星像の濃度(蓄積された電荷)は基本的にガウス曲線を描くので、そのどの部分をとって測光するのが1番精度がよいか、私の測光に使うソフトでは、10通りほど測光してその中から1番いいところをデータ化しています。たいした作業ではありませんが、観測ごとに設定しなくてはいけません。ステライメージはそのあたり自動化しているので便利です。
AF-S NIKKOR85mmf1.8のレンズで開放10s
明るくていいレンズですね。お手軽なズームもいいのですが、やはり単焦点レンズです。使い込んだら・・・語り出したら、きりがないのでは、・・・。
(*^▽^*)
10秒露出だとガイド撮影ですかね。いいレンズは、星像が一点に集中するので、画素が電荷の蓄積量をこえていわゆるブルーミングを起こすのではと心配になります。多分そうならないようにある程度のところで電荷を捨てたりまわりにこぼしたりしていると思うのですが、そうすると受光素子の特徴のリニアリティに影響が出てくるのでは、・・・、なんて変光星屋らしい心配をしてしまいます。
今回のカシオペヤ座新星でカメラレンズを使って測光し、いろいろ課題が見えて、いまだ、原因不明なところです。明るい星は、やっぱり眼視観測かなぁと思うほどです。撮影の時、ファインダー代わりにしていたFC50に昔のドイツサイズのK25mmつけてカシオペヤ座新星を見たら、とても綺麗でした。
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