かんむり座T 要警戒かも
かんむり座Tについて高橋進先生経由で情報のお知らせがありました。
Atel(Astronomer’s Telegram)#17030 2025年2月11日。 15:34 UTによると、かんむり座Tのスペクトルに水素の輝線、ヘリウムの輝線に変化が見られるそうです。ここ2.5週間ほどにかなりの変化があったようです。白色矮星の周りの降着円盤で何かが起きているのでしょうか。要警戒です。
そうやって人間のタイムスケールで星の現象を考察なんておこがましいことなんですが、わくわくしながら星を眺めるのは人間の勝手ですから。
追伸:
そんなこんなで、今朝早く小田星双眼鏡でかんむり座Tを見てみました。やっぱり生の星の光はいいですよね。しばらく未明の空を楽しみました。いつもモニターの中の星空は、上が北 または、南と決まっているのですが、双眼鏡での観測では、当たり前なんですが東を向いて観測すれば西が上、東が下、正立画像に慣れず、上下移動はできても、左右移動は倒立画像の癖で逆に動かす始末、普通に人ができることができない。それでも、かんむり座Tは、ちゃんといました。8.4等までは楽々見えるのですが、T CrBはチラチラと横目で見える程度、『あれっ、ちょっと明るいのかな・・・』、まあ、そんなこともないだろうので、<84 と記録。
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駿台学園の天文講座、とても興味深く聞くことができました。早朝に測光のために撮影した画像も使っていただき、うれしくなりました。画像は2月15日早朝なんですが、VSOLJの観測報告は30時制なので2月14日28時45分頃になります。UTCはもちろん2月14日。そんなこんなでバレンタインのT CrBです。
高橋先生の講演を聴いて、共生星としてガスに覆われた中に降着円盤を持つ白色矮星、主星の重力で楕円体に変形した赤色巨星、そこから白色矮星に落ち込む水素やヘリウム、輝くホットスポット、そんなこと思いながら眺めるようになりました。
T CrBが特別なこともなくいくつもの反復新星、古典新星、矮新星、それぞれにすごい姿をしているんだろうなぁと思います。今夜は、天気晴れるかな、また、新たな目で星を眺めたいと思います。
かんむり座Tの、Hα Hβ Heなどの輝線が増加傾向にあり、そのグラフを見せられると今にも危ないんじゃないのと思わせる状況ですが、高橋進先生が、おもしろい説を紹介してくださいました。苦し紛れの説のようですが、素人目には、それなり理屈が通っているので紹介します。H.Yamazakiさんあたり、興味を持つんじゃないかなと思ってしまいました。
図があるといいんですが、T CrBには降着円盤を持つ白色矮星とそれにガスを落とす赤色巨星、それらを取り巻くガスからなる共生星が共通重心の周りを227日で公転しています。
この星系に楕円軌道を持つ未知の第3の天体が存在するという説です。公転周期は80年(T CrBの増光周期です。)それにT CrBの公転周期が重なり、第三の天体が共生星に接近したとき降着円盤の崩落が起きて白色矮星の表面で核融合爆発の増光を誘発するというものです。過去の増光も、共生星の公転周期の整数倍ということらしいですが、ほんとかな。でも真実なら、すごい光景です。
というわけで、その説をもとにすると増光は、
2025年 3月27日前後
2025年11月10日前後
2026年 6月25日前後
2027年 2月 8日前後
となるのだそうです。もうこうなるとノストラダムスの予言的なものですが、その根拠になる理論が素人でもわかりやすくて楽しいです。
2月19日は、南関東としてはかなり寒かったです。それでも、表示されたCCDカメラの筐体温度は-1.0度、無風状態ですから、寒い地域で観測している人には申し訳ないくらいです。月齢21.3の月が南から照らしていましたが、透明度もよくきれいな空を眺めながらの測光になりました。薄明がはっきりする5時20分頃まで連続測光してみました。
ばらつきの範囲が0.08等程度なので観測誤差に入るのかもしれません。測光の標準偏差は、0.014なので、あてにならないデータでもなさそうです。
昨日より、気温が3度ほど高く表示された筐体温度は2.4度、微風ですが、あちこちに雲がわいています。雲の合間を縫って、T CrBとZ Camを測光しました。特にT CrBは、薄明が進む5時半頃、ようやく雲から出てきました。5枚ほど測光用に撮影しました。待った甲斐ありの粘り勝ちでした。
同時刻の伊藤さんのデータがアップされていました。近い値でほっとしたりして。
Vフィルタをつけややぼかした測光用の画像をコンポジット
2/26も快晴の夜でした。カメラの筐体温度は+4.3度、少しずつ春が近づいています。午前1時過ぎから明け方5時半まで30秒露出で連続撮影と測光をしました。
0.1等の幅ですが、短い周期で変動している値が出ました。
前日のデータから光度曲線を出したところで、データの読み出しができなくなりました。画像のfitsファイルのヘッダーに不具合がありそうですが、よくわからないです。画像の書き込みの時の不具合らしいです。
設定の変更で正常に書き込めるようになりました(たぶん)。
27日夜のT CrBです。0.1等くらいの幅で変動しているようです。
途中、雲が出てデータを削ったところもあります。
The Astronomer’s Telegramからの情報です。
T CrBのHαの輝線がさらに増加傾向のようです。輝線の幅も広がり、2つのピークが見られるとのことです。降着円盤が偏心し,ラグランジュ点にまで達している可能性があるとのことを意味しているようです。いよいよ不安定さが増してきました。
3月13日夜の T CrB です。透明度が悪く肉眼で3等星がやっと見えるくらいの空でした。明け方には雲が広がったようで、星像の検出ができなくなりました。3時間ほどの連続測光です。0.1等以内の動きをLight Curveにしました。
縦軸 V-Cの値を比較星 9.809Vに加えるとT CrBのV等級になります。
3月14日、透明度がよくありませんでした。
さらに満月、肉眼で北斗七星がなんとか見える程度。明け方には、雲が厚くなり星が検出できない画像がありデータからはずしました。大きな変化はなかったようです。
20日夕方は、予報に反して曇り空、3時頃起きると快晴でした。低い空の下弦前の月を眺めながら準備しました。3時から5時頃までの2時間の測光です。比較的透明度がよくシンチレーションも少ないようで、測定誤差が少なかったです。
前日より0.1等ほど明るい数値です。グラフではばらけているようですが、縦軸V-Cは、-0.04 から 0.06ですので0.1等内での2時間の動きです。わずかに上がって、ゆっくり下がるような動きです。
仮説の1つとして、パリ天文台のシュナイダーさんが、数ヶ月前に提案したもので、あくまで仮説の1つです。専門家は、冷静に捉えているようです。というか、不確かなところも多いです。
公転する赤色巨星と白色矮星、赤色巨星からラグランジュ点を通して、白色矮星に物質が流れ込んでいます。白色矮星のまわりに降着円盤を作りやがて白色矮星の表面に落ち、とてつもない圧力と温度で蓄積されていきます。やがて蓄積された水素などは、白色矮星の表面で核融合が連鎖的に暴走し爆発となります。というのが、一般的な理解です。
3/11のAstro-telegramでは、Hαの輝線が強くなりつつあることが報じられました。降着円盤状のガスが白色矮星に落ち込む量が増えているということのようです。これも短期間の変化ですからなんともいえないです。宇宙はそんなに人間のタイムスケールや考えの及ぶところではないので。
それで、シュナイダーさんの仮説と根拠なんですが、この公転する かんむり座Tの連星系に周期80年ほどの第三の楕円軌道を持つ天体があり、その天体が、かんむり座Tの近星点通過が近いという説です。加えてかんむり座Tの公転周期がおよそ228日なので、3つの星が直線で並ぶような位置関係に来ると、ラグランジュ点を通してガスの白色矮星への降着率が上がり、核融合の暴走を白色矮星表面で起こす引き金になる という仮説です。
とてもわかりやすく夢のある仮説ですが、第3の天体を裏付ける観測はありません。また、不確かな爆発記録 1217年・1787年のものを 1866年・1946年の2回の爆発記録に加えていることなどから、かなり無理が多いのですが、そうだったら楽しいですよね。228日の公転周期は、私たちの観測でも捉えられますし、日々の変化も観測されていますが、大きな変化は今のところないです。冷静に粛々と観測データを積み上げているというのが現状です。
地球上でまことしやかに一人歩きするかもしれない情報がどうなるのか、ちょっと楽しみです(^▽^)
3月21日の観測です。0.1等の範囲ですが、増減光を繰り返す様子がうかがえます。最近はこれほどの動きは珍しいかな。そうでもないか、過去のグラフを見ると、今までも、これくらいの動きしてました。
明け方までの4時間ほどの連続観測です。ゆったり波打つような変動です。データの幅が0.08等ほどあり、誤差にしては、やや大きすぎる気がします。後半の1時10分頃と2時30分頃(JST)に光度が少し上がるような乱れがありました。不安定のようです。
こんにちは
御無沙汰しております。
5/31(土)毎日新聞夕刊の6Pに「そろそろ来るか新星爆発」と言う見出しでかんむり座T星の記事が紙面の半分近くの大きさで載っていました。天文関係の記事としては異例の大きさです。
写真に星座線を入れ、T星の位置を示した大きな図も付いていました。
H-Yamazakiさん、いい情報、ありがとうございます。
その記事を後で見せていただけるとありがたいです。変光星関係のMLにも紹介したいと思います。
昨夜は、夕方、青空が広がりましたのでかんむり座Tに望遠鏡を向けました。異常を示すような数値は観測されませんでした。3時間連続測光しましたが,途中、雲がかかり、とれたデータは80個にも満たないです。
最近は、スマート望遠鏡もお手頃な価格帯になり、ほんとにお手軽に誰でも撮影・観測ができるようなり驚いています。片手で持ち運びスマホでコントロールしてデータを取っていく。測光用のフィルターまで入っているモデルもあるようです。小学校6年生の女の子が、その形の観測では多くの観測をしています。
絶滅危惧種と言われてきた変光星観測者に、若い人や女の子たち,それに今までの専門家やアマチュアのおじさんたちも加わり、観測網に厚みが増しています。
星ナビ7月号にはそんな新たな変光星観測などの記事も書かれているということなので、あとでみてみようと思います。
観測機材と測光方法により、観測精度や観測の目的に違いはありますが、MLに流れるデータと専門家からの情報で連携を取り合っています。絶滅危惧種から外れるのも,そう遠くなさそうです。
H.Yamazakiさん、スマート望遠鏡、なかなかの優れもののようですよ。
こんにちは
スマート望遠鏡は、私も少し前から注目していて、欲しいなと思っています。
今年2月の日食関係のオフ会で、日食情報センターの大越さんは既にSeestar S50を所有していることが判りました。又、石井さんは、Seestar S30を評価中で、コスパを含めてその素晴らしさを力説しておられました。
但し、私にとっては大きな問題が一つ有ります。それは、スマホが無いと機能しないことです。今更、スマホを所持する気持ちは無いので、買っても宝の持ち腐れになってしまいます。
何をするために機材をそろえるかですものね、そこが明確でないと何をそろえても宝の持ち腐れですよね。スマホは、プログラムリモコン、ポケットサイズのパソコンという捉えでいいんじゃないですかね。スマホや情報に振りまわされる様子を未来の人たちがみたら、『21世紀の人間は、あまりいい生き方をしていないね』と笑われるのでしょうね。『なんのために生まれ 何をして生きるのか』と、やなせたかしさんも言っていました。
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